COLUMN聞けばためになるお家の話


トリプルガラスのメリット・デメリット


断熱性を高め、住みやすい家づくりを叶えてくれるのが「トリプルガラス」。「トリプルガラスは一般的な窓ガラスと比べて、どのようなメリット・デメリットがあるの?」「ペアガラスとトリプルガラス、どっちにしようか迷っている・・・」という方に向けて、トリプルガラスの基礎知識についてお伝えします。

■知っておくべき、窓の種類や構造

現在窓には、単板ガラスや複層ガラス、トリプルガラスなどの種類があり、主に使われているサッシ枠の種類は、アルミサッシ、アルミ樹脂複合サッシ、樹脂サッシ、木製サッシの4種類があります。寒冷地では複層ガラス(ペアガラス)と樹脂サッシが多く採用されています。ペアガラスやトリプルガラスはガラスとガラスの間の空気層の中に「アルゴンガス」と呼ばれる空気より熱伝導率の低いガスが封入されたものや、より熱の移動を防ぐため、ガラスの間を真空にした「真空ガラス」、さらには透明なガラスの表面にLow-E膜といわれる特殊な金属膜をコーティングした「Low-Eガラス」が寒冷地向きになっています。樹脂サッシとは、枠が樹脂(プラスチック)で出来ているサッシのことです。樹脂サッシの発祥はドイツで、寒さの厳しい環境下でも省エネで快適な住環境をつくる為に開発され、すでに50年以上使われています。最大の特徴は、熱伝導率の低さです。アルミサッシやアルミ樹脂複合サッシと比べると価格は高くなりますが、断熱性能が高くランニングコストを抑える効果もあるので寒冷地向きのサッシです。

 ■トリプルガラスとは?

寒冷地では一般的な「ペアガラス」ですが、最近注目されているのが、3枚のガラスのそれぞれの層に空気やガスを入れた「トリプルガラス」。ペアガラスよりもさらに性能の高いガラスタイプになります。ペアガラスやトリプルガラスは、使用するガラスの種類や空気層の厚み、封入する気体の種類によって性能の違いが出てくるのが特徴です。

 ■トリプルガラスのメリット

  • 非常に断熱性が高い:トリプルガラスにする最大のメリットは、断熱性が非常に高い家づくりが叶うこと。3枚のガラス層でできているため、外気の気温が屋内に伝わりにくく、夏は涼しく冬は暖かい家に。また、高断熱の家はより効率よく室温調節ができるため、光熱費が抑えられるうえに環境に優しく省エネにも。
  • 結露が起こりにくい:ガラスが何層にも重なっているトリプルガラスの場合、結露が起こりにくいというメリットが。結露が起こりにくい家は、アレルギーや病気を引き起こすカビの発生を抑えることができるため健康に良く安心して暮らせる環境を手に入れる事ができます。
  • 遮音効果が高い:トリプルガラスは断熱性能が高いだけではなく、室内を出入りする音を遮断してくれる効果もあります。
  • 防犯性に優れている:トリプルガラスは、ガラスが何層にも重なっているため、その分窓の強度も増すことになります。そのためトリプルガラスの窓は、より防犯性に優れているというメリットもあります。

 ■トリプルガラスのデメリット

  • 価格が高くなりがちに:必要なガラスの枚数が多いことや、より複雑な構造をしているトリプルガラスは、やはり初期費用のコストが高くなってしまいます。そのため、新築にトリプルガラスを取り入れる際には、予算計画をしっかりと立てておくことがポイント。一方で、価格の高さだけに目を向けずに、その後の住み心地の良さや光熱費を抑えられることなど、長い目でみたときのメリットを考慮して決めるのも大切です。
  • ガス抜けによる寿命がある:ペアガラスやトリプルガラスの間にある空気層にはガスが封入されていますが、年月が経つにつれて、このガスが少しずつ抜けていくと言われています。ガスが抜けていくことで、徐々に性能が落ちていき、断熱性が低くなったり結露が発生しやすくなっていくリスクも。そのため、ペアガラスやトリプルガラスを取り入れる際には、性能が保てる期間や寿命についてよく説明を聞いたうえで納得して決めることも大切です。
  • 重量が重く開け閉めしにくい?:トリプルガラスは枚数が多いため重量が重くなり、窓の開け閉めがしにくいのでは?という心配があるかと思いますが、最新のトリプルガラスは、窓の開け閉めがスムーズにできるように様々な工夫がされていることもあり、デメリットとして捉えるほどの不便性はないでしょう。

 

  • 資料請求
  • 無料ご相談予約
資料請求・お問い合わせ
TEL.0158-42-5255
お問い合わせ