「新しいキッチンには食洗機をつけてみたい」「でも食洗機って本当に必要かな?」そんなふうに、食洗機をつけるべきか悩んでいませんか?食洗機にはメリットとデメリットがあり、導入すべき人とそうでない人がいます。食洗機がライフスタイルに合っていないと、次第に使わなくなる可能性が高くなるといえるでしょう。「せっかく買ったのに使わなくなった」なんていう失敗を防ぐには、食洗機が自分のライフスタイルに合っているかを事前に見極める必要があります。そこで今回は、実際に使う場面をイメージできるよう、食洗機の基本機能や使い方などをご紹介します。
■システムキッチンに取り付ける食洗機の基礎知識
- ビルトイン食洗機の機能一覧
ビルトイン食洗機の基本的な機能としては、汚れ洗浄、高温による除菌、乾燥機能の3つです。国内の主要メーカーの食洗機であれば、これらの3つの機能は標準装備されています。
- 洗浄・除菌機能
ほぼ全ての機種に、高温水による洗浄&除菌機能があります。その他、プラズマクラスターや銀イオン除菌、シャワーミストなど機種によって様々です。
- コース選択機能
標準コースのほかにも、こびりついた汚れを落とす強力コースやスピードコース、プラスチック製品を洗うための低温コースなど、機種によって様々なコースがあります。
- 使い勝手を上げる収納機能
食器をセッティングしやすくする機能としては、2段になったカゴの上段がスライドする機能や、洗う物に応じて形を変えられる機能があります。その他、小物を乗せられるポケットがついていたり、どこにどんな食器を乗せればいいかがわかりやすくなっていたりする機種もあります。
- 節水・省エネ機能
食洗機のなかには、食器の量をセンサーで検知する機能がついた機種もあります。自動で水量を調節できるため、節水・省エネにつながります。
- 排気機能
食洗機は高温で洗浄するため、排気口から高温の水蒸気が排出されます。その際の排気温度や排気音を調整する機能があります。
■ビルトイン食洗機の基本的な使い方
[食洗機の使い方]
・手順1.予洗い:汚れが残るリスクをなくすには、ある程度は予洗いは必要です。グラタンやカレーなどの
こびりつきやすい汚れは漬け置きした方がいい場合もあります。
・手順2.食器をセット:食洗機内のカゴに食器をセットします。
・手順3.洗剤を入れる:食洗機専用の洗剤を入れます。
・手順4.コースを選択:洗浄のコースを選択し、洗浄をスタートします。
[食洗機の庫内洗浄のやり方]
食洗機は定期的に庫内洗浄が必要になります。
・洗浄時期の目安:1~3ヵ月に一度
・使用するアイテム:専用洗剤(食洗機庫内クリーナーなど・・・)
・洗浄方法:洗剤を入れ、食洗機のお手入れコースのスイッチを押すと、自動で洗浄されます。
■食洗機と手洗いの費用比較
手洗いと食洗機ではかかる費用がどう違うのかが気になると思います。食洗機は手洗いに比べて節水になることは事実。資源エネルギー庁によると、年間で約8,570円の節約になるとされています。本体価格8万円の食洗機を買ったとすると、約10年で元が取れる計算になります。
■ビルトイン食洗機の洗浄力
「予洗いしないと汚れが残る」「こびりついた汚れは落ちない」そんな話を耳にした方もいるのではないでしょうか?食洗機だけでしっかり汚れが落ちるのかどうか、不安ですよね。食洗機ごとの機能にもよりますが、手洗いと比べると食洗機の方が汚れが落ちやすいのは事実。その理由は、洗剤成分の違いと水温の違いがあるためです。食洗機用の専用洗剤には、漂白剤やアルカリ剤などの強力な洗浄成分が配合されています。これは人の手が直接触れないからこそ可能なこと。普通の台所用洗剤と比べて、洗浄力が高いことは確かです。また、食洗機では50℃以上の高温で洗浄するため、油分や汚れを分解しやすくなります。さらに高温では洗剤に含まれる酵素も働きやすくなり、除菌・乾燥も含め手洗いよりもしっかりと洗浄できるといえるでしょう。