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24時間換気システムは定期的なお手入れが必須!


2003年7月以降に建った住宅では、法律によって24時間換気システムの設置は義務付けられました。24時間換気システムは室内の空気をきれいに保つための設備です。1年中24時間休みなく稼働し続け、2時間に1回以上のペースで屋内の汚れた空気を外の新鮮な空気と入れ替えます。休みなく使っているので換気扇の掃除は不可欠です。おそらく、全くしてない人や、定期的に掃除することを知らない方もいるかもしれません。今回は24時間換気システムのお手入れ方法などご紹介します。

■換気扇は定期的なお手入れが必須

住宅では換気システムによって室内の汚れた空気を室外に排出し、室内の空気をキレイな状態に整えますが、換気機器のフィルターが汚れている状態のまま使っていると、そのフィルターを通った汚れた空気が室内に入ってきてしまいます。また、目詰まりを起こし、換気量の低下を引き起こす可能性もあります。どんなに優れた換気システムでも定期的な掃除は不可欠です。

 ■汚れがたまるとどんな悪影響がある?

24時間換気システムを掃除しないでいると何が起こるのでしょうか。1つは換気機能の低下。ファンの羽根や給気フィルター、排気口のカバーなどに付着したホコリなどは、換気風量が落ちる原因となります。換気が滞ると何が悪いのか?どんな悪影響が現れるのか?

〇イヤな(不快な)生活臭がこもる

〇湿気がこもるせいで結露が発生しやすくなり、窓まわりなどでカビが繁殖する

〇家具等に含まれるVOCという化学物質が原因のシックハウス症候群(頭痛、鼻づまり、くしゃみなどの健康被害)を引き起こす可能性が高まる

〇構造材を腐食させ、住宅の耐久性を低下させる原因となる「壁内結露」の危険が高まる

また、給気フィルターが汚れていると、その汚れた空気を室内に取り込んでしまうことに・・・給気フィルターは放置すると汚れで真っ黒に染まってしまうこともしばしば。汚れた不潔な空気を吸って暮らすのは気持ちがいいものではありません。24時間換気システムの定期的な掃除は必ず行わなくてはいけないものですが、たまった食器洗いやテスト勉強などと同じように、やらなきゃいけないけれど面倒でなかなか手がつけられないことが多いです。

 ■掃除の手間が少ない24時間換気システムは?

24時間換気システムは主に、●ダクト式第3種換気●ダクトレス第3種換気(パイプファン)●ダクト式第1種熱交換換気●ダクトレス第1種熱交換換気(交互給排気型)、の4つです。この4つから掃除しやすい24時間換気システムを探ります。

  • ファンの掃除

ダクトレス換気は複数個設置するため、1つ1つ掃除してまわる手間がネックです。特に2台1セットで数分おきに給気・排気が入れ替わる交互給排気型のダクトレス第1種熱交換換気は、ファンの設置数がダクトレス第3種換気の2倍になります。また、ダクトレス第1種換気のファンには給気フィルターがついているため、ファンの設置数が増える分、給気フィルターの数も同じく増えます。その掃除の手間もネックです。

  • ダクトの掃除

ダクトを使用しない換気方式のダクトレス換気は、当然ながらダクト掃除の手間がかかりません。またダクト式第3種換気はダクト内が汚れていても室内の空気に影響はありません。ダクト式第3種換気のダクトは汚れた空気の排気用だからです。一方のダクト式第1種熱交換換気は、排気用に加えて給気用のダクトもあります。給気用のダクトは汚れたままにしておけません。定期的な掃除が必須です。なぜなら、給気ダクト内の汚れを放置しておくと、そこを通っていく空気まで汚れてしまうから。この給気ダクトの掃除は専門の掃除会社に依頼しなければならないため、金銭的な負担もあります。

  • 給気フィルターの掃除

第1種換気は本体に給気フィルター、第3種換気の給気口にフィルターがついています。目詰まりしやすいのは第1種換気で、機械給気だからです。機械の力で強制的に吸い込んでいるため、自然給気の第3種換気よりも汚れを集めやすいからです。

  • 熱交換素子の掃除

熱交換素子は、第1種換気のみに組み込まれている熱交換を行うための部材で定期的な掃除が必要なほか、汚れがひどくなってきた場合は交換します。

 

比べてみると、掃除の手間が比較的少ないのは、ダクト式第3種換気です。

 

 

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