家を新築する時、「こうすればよかった・・・」と後悔してしまうポイントに意外と多いのが、コンセントの位置や数。中でも、お庭や駐車場につける屋外用コンセントの計画は見落としがちです。ですが、実はお庭につける屋外用コンセントはいざという時に役立ちます。「なんとなく」でつけるのではなく、屋外用コンセントはどんなことに役立ち、生活を便利にしてくれるのかをしっかり知ったうえで、後悔のない家づくりを目指しましょう。今回は屋外コンセントについてご紹介します。
■屋外コンセントは新築時に設置がベスト
屋外にコンセントを設置する場合は、外部への配線ルートを確保する必要があります。後付けの場合は壁や柱の関係でルートが確保できなかったり、できても費用が高額になる可能性があります。また分電盤にブレーカーの空きが必要になりますが、空きもなく分電盤の増設もできない場合は、設置が難しくなります。
■屋外コンセントの使い方
- 高圧洗浄機で掃除を楽に
洗車、窓掃除、デッキやテラスの掃除に便利な高圧洗浄機。充電用の物もありますが、やはりコンセント式の物の方が馬力が良かったり、充電量を気にせず使えたりと、便利なことが多いです。
- 電動芝刈り機で楽に芝をお手入れ
庭に天然芝を採用する方も多いですが、天然芝は2週間に1回程度こまめにお手入れをする必要があります。芝刈り機は電動式であれば効率よく芝刈りができます。さらにコード式であれば使用時間を気にせず、安定したパワーで芝を刈ることができます。
- 気兼ねなくDIYができる
DIYが趣味の方は、作業場所である屋外で電動工具を使用したいときもあるでしょう。屋外に電源コンセントをつけておけば、リビングから延長コードを配線する必要がなくなり、工具の駆動音やペンキなどの溶剤系の匂いが家の中に伝わることもないので、家族への影響を気にせず思い切りDIYに没頭することができます。
- 防犯センサーライトや防犯カメラで家を守る
一戸建てはドアや窓が複数あり、隣家と離れている場合があります。そのため家の防犯対策は必須ですが、その手段の1つとして防犯センサーライトや防犯カメラの設置が挙げられます。
- ライトアップで美観、防犯、安全効果
玄関や庭をライトアップすると、美観が楽しめたり外観がおしゃれになるだけではありません。夜間の視界を確保することもできるので、住んでいる人にとっても訪れた人にとっても安全な家になります。
- EVを自宅で充電
日本でのEV(電気自動車)の普及率はまだまだ1%程度ですが、2021年に政府により「2035年までに新車販売で電動車100%を実現する」ためのグリーン成長戦略が策定されました。近い将来日本ではガソリン車ではなくEVに置き換わるということ。自宅にEV充電用コンセントを設置しておけば、夜間のうちに毎日車を充電することができます。
■設置場所
用途を考えずに適当に付けてしまうと、コンセントが届かなかったり、全く使わないなんてこともあります。目立ちすぎず、かつ使う目的に応じた場所に設置しましょう。
- バーベキューをしたいなら、庭やデッキの近く
- EVの充電をしたいなら、駐車場の近く
- 玄関周りを明るくしたいなら、玄関の近く
■ブレーカーは独立
芝刈り機を使っている最中に自分で電源コードを切ってしまったり、漏電したとき、同一系統の電気が使えなくなります。電動芝刈り機は使用電力が多めなので、ブレーカーは独立させましょう。
■盗電
屋外コンセントを設置する際は、「盗電」対策が必要ですので、目が全く届かない場所には設置しないように。