家を建てるにあたって欠かせない土地についてのお話です。
実は、建物よりも難しいのが土地選びです。
その理由は、建物は自分達の好きなプランで設備や外観もお好みに合わせて作ることが可能ですが、
土地は実際にあるものの中から選ばなければならないからです。
しかも、家を建てようと考えている皆さんが同じように土地を探していて、
良い土地というのはどんどん売れてしまい、早い者勝ち!
良い土地を獲得するには、知識と判断力そして決断力が必要になってきます。
大げさではなく、土地を探し始めると、それが本当だとみなさん気付かれています。
土地探しで重要なこと、それは優先順位を決めなければいけないということ。
なぜかというと、
たとえば、日当たり抜群の静かな住宅地で、
スーパーや学校、駅も近いというような土地は、やはり価格が高くなります。
環境は良いけどちょっと郊外にあって、通勤や通学に時間がかかるエリアの土地は、
生活環境を重視するライフスタイルにおすすめです。
周りの施設や交通環境は充実しているけど、建物が密集していて日当たりも悪いような土地は、
日々の便利さを優先するご家族におすすめのケースです。
また、環境や利便性があまり良くない土地は、条件面では多少の我慢を要しますが、
土地にあまりお金をかけずに、家族の旅行や趣味、
子供の教育資金を充実させたいというご家族におすすめです。
本当は環境も利便性も良い土地がほしいですよね。でも、どう考えても価格が高い。
そうすると、環境を重視するのか、便利さを優先するのか、
または生活重視するのかというように・・・
かなえたい暮らしで選ぶ土地は変わってきます。
土地を探す前に、ご家族で何を優先するのかということを決めておくことがとても大切です。
いろいろな土地の特徴をご説明させていただきましたが、
全ての要望を満たした土地はまず存在しません。
100%を求めていては土地は見つからないと考えて下さい。
目安として土地は70%でOKという気持ちで探してください。
あと、土地を探すにあたって注意してもらいたいのは、
良い土地はすぐに売れてしまうということ。
同じ土地は二つとありませんから、すぐに行動に移すことが大切です。
「ここはいいかもしれない」と思った土地は「縁」があると思ってください。
迷われているうちに他の人に買われちゃったというケースがよくあります。
ここで、土地を探す時のチェックポイントです。
1.高低差、崖、法地
道路との高低差は見落としがち。
建築時に基礎の補強や駐車スペースのスキトリなどに費用が掛かる場合がある。
2.設備
水道、ガス、上下水道などがあるかを確認する。
3.日当り
地盤面への日当りと建築後の建物の日当りは違う。建築する業者に相談。
4.電柱・支線、切下げの位置
駐車スペースや玄関などプランの制限になりやすい。
5.周辺地盤の把握
近隣住民の方に地盤の状況を教えてもらう。
※地盤が悪いケースは、資金計画では地盤改良費を想定しておく。
土地には掘り出し物はありません。安いには安いなりの理由があります。
どうかなぁ?と思ったらすぐにご連絡ください。
プロの目から見て、アドバイスできる部分もありますので、お手伝いいたします。
一級建築士 遠藤 利秀