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カーテンの選び方 基礎知識


カーテン(窓装飾)は、インテリアの大きな要素です。
カーテンを選ぶ際には、素材や色、柄などはとても重要なポイントですが、
使用する部屋や空間、目的にあった機能を持つ素材かどうかも確認しておきたいもの。
今回は選ぶ前に知っておきたいカーテンの機能についてお伝えします。

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様々な特徴を持つ機能カーテン

カーテンの機能といっても、イメージしにくいかもしれませんが、
例えば一般的なカーテンの場合であれば、洗うことのできる機能(ウォッシャブル)や
光を遮る機能(遮光)などは比較的馴染みのある機能でしょう。
このほかにも、様々な機能を持つカーテンが各メーカーから商品化されており、
このように何かしらの機能を持つカーテンは「機能カーテン」と呼ばれています。
それでは、いろいろなカーテンの機能をみていきましょう。

 

■快適さを高める機能

  ●消臭

  生地に織り込まれた薬剤によって、タバコやペットの臭いなどを
  分解中和させる効果のあるもの。
  商品によってはホルムアルデヒドなどの揮発性有機化合物を分解し、消臭するタイプも。
  ニオイのこもりやすい部屋、リビングなどに適しているでしょう。
  他に太陽光や蛍光灯に含まれる紫外線があたることで光触媒表面が酸化し、
  悪臭等を分解するものも。抗菌効果のあるものもみられます。

  ●UVカット

  特殊な繊維や織りなどによって紫外線を遮へいする機能のこと。
  フローリングや家具などの変色、畳も焼けを防ぐことができます。
  カット率の高さによってランクのある場合も。日射しの強い部屋、
  デリケートな内装や家具のある部屋などで用いるといいでしょう。

  ●遮光

  外からの光を遮り、部屋の中の光を漏らさない機能。寝室やシアタールームに向いています。
  特殊な繊維を織り込んだり、裏面にラミネート加工して生地そのものに機能を持たせたもの。
  遮光性能の高い順に1~3級の3段階に分類。一般の家庭であれば3級程度でも充分と
  いわれていますが、使用する部屋やライフスタイルなどに合わせて選ぶようにしましょう。

  ●遮熱

  特殊な糸やコーティング加工によって太陽熱を妨げる機能を持ったもの。
  夏場の暑さ対策として、熱が窓から入りにくくする、入る熱を軽減する効果があるので、
  室内の温度上昇をおさえて冷房効果が高まり消費電量の低減が可能に。

 

■プライバシーを守る機能

  ●視界を遮る

  多くみられるのはミラーレース。レースの裏側を特殊な織りによって鏡面のように
  光を反射させることで視線を遮るものです。
  通常のレースに比べて外から部屋の中がほとんど見えないのがメリット。

  ●遮音

  生地もしくは裏面に特殊加工を施したり、樹脂コーテングすることで遮音効果を高めたもの。

 

■お手入れやメンテナンスに関わる機能

  ●ウォッシャブル

  伸縮性の低い素材や型崩れしにくい織りによって色落ちや色あせ、
  縮みを心配せずに家庭で洗濯ができるというもの。

  ●形状記憶(安定)

  主にドレープカーテンの形状を保つことができる機能。シワや型崩れを防ぐ。

  ●防汚

  生地に汚れがつきにくい加工を施したもの。生地に樹脂を含ませて加工したり
  織り方に工夫を施すなどして汚れにくくなっています。

  ●はっ水

  水をはじくように生地の表面にフッ素加工を施してあるもの。

 

        このように「機能カーテン」には、いろいろ便利で優れた機能を有するものがありますが
  その分、価格が高くなってしまうのも事実です。ご家族のライフスタイルから優先順位を
  考えて予算配分をしていきましょう。

 

一級建築士 遠藤利秀

 

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