インテリアコーディネートの中で色は重要な役割を果たします。毎朝着ていく服の色が素敵に決まっていると気分が良いように、インテリアも上手にカラーコーディネートされた部屋は美しく居心地良く感じるものです。今回はインテリアのカラーコーディネートについてお伝えします。
■カラーコ-ディネートの極意は4つ
空間が広くインテリアにはいろいろなアイテムがあるので上手くまとめるのが難しいと感じることもあるでしょう。インテリアのカラーコーディネートにはちょっとしたコツがあります。ポイントは4つ。この4点を考えながらカラーコーディネートをするとスムーズにまとめることができます。
- 「どんな色」を
- 「どこ」に
- 「どの位の分量」で
- 「どんな風」に
使うかです。
■イメージに合わせて色選び
インテリアのイメージを左右する色。まずは「部屋をどんな雰囲気にしたいのか」を考えてみましょう。例えば「明るくすっきりとした感じでシンプルでモダンに」と「重厚感のある落ち着いた感じに」では、使いたい色も変わってきます。色にはその色の持つイメージがあります。空間のイメージに合わせて色を選んでいきましょう。インテリアでは一色だけを使うことは少なく、何色かを組み合わせることになります。その時には配色の効果も考えましょう。しかしあまり多くの色を使うとまとまりがつきにくくなることもあります。どんな色を使ったらよいのか色数は絞って使うとよいですよ。
■部屋の目的や制約も要チェック
部屋は生活する場所です。イメージだけでなく、部屋の様々な条件についても考えて計画するとより過ごしやすくなります。全体のイメージを考えるとともにその部屋の目的やすでに決まっている部屋の条件についても整理してみましょう。
- 寝室やダイニング、書斎等どんな目的で使うか
- 部屋の条件(広さや北向き、南向きといった方角、窓の大きさなど)をチェックする
- すでに決まっている内装材やドア、キッチンなどの色をチェックする
- 手持ち家具やカーテン、絵画等をどう使うのか、目立たせたいのか隠したいのか考える
- 照明の光源や太陽光の入り方をチェックする
部屋の目的や条件を整理していくと、色でどんな工夫をしたいのかがわかってきます。北向きの部屋で寒いのであれば、寒々しく感じる色を避けたり、狭い部屋であれば広く見えるように色で工夫することも考えられます。すでに決まっているアイテムに関してはその色を考慮しながらコーディネートをするのか、あるいはラグやカバーリングをして隠すようにするのかなどを検討しましょう。また照明の光源や太陽光の入り方も要注意です。色は光の違いによって見え方も変わってきます。蛍光灯の白い光の下で見るのと、白熱灯の赤い光の下で見るのでは同じ色も違った色に見えてきます。また西日は赤みが増して見えますので薄いオレンジ色のブラインドのつもりが夕方になると濃いオレンジ色に見えて暑苦しいということも起こります。
■色の感じ方を忘れずに
インテリアで色を使うときに注意したいのが色の感じ方や見え方です。見た目の美しさだけでなく部屋で過ごすときに心地よく感じるようにコーディネートしていきましょう。色は人に心理的な影響を与えます。例えば温度感、オレンジや赤は暖かく感じ、青は冷たく感じるなどはその代表的な例。また真っ赤など鮮やかな色は刺激が強くなります。寝室に好きだからといって鮮やかな赤を使うとゆっくりと休む妨げになるかもしれません。刺激の少ない色を選ぶか使うとしても少量にするか直接目に入れないように使う場所を考慮しましょう。