おうちを建てる時、部屋に何かアクセントが欲しい、でも予算はあまりかかられない。そんな時アクセントクロスを使う壁紙テクニックで部屋をセンスアップさせましょう。上手なバランスの取り方、選び方をご紹介します。
■アクセントクロスとは
アクセントクロスとは壁の一部にハッと目を引くような色柄の壁紙を貼って、空間を演出するテクニックです。白い壁にさし色を楽しんだり、あでやかな柄で華やかさを添えたりすることで、空間に個性が生まれインテリア性がぐんと高まります。アクセントクロスのメリットは基本的には4面ともに同じ柄の壁紙を貼ったときと比べて、ほとんど変わらない費用で楽しめるところにあります。壁紙を貼るならチャレンジしてみてはいかがでしょうか。成功の秘訣は分量バランスと色柄選びにありますので、取り入れる際には貼る位置と面積を吟味するところから始めましょう。
■アクセントクロスはバランスが大事、壁紙を貼る位置と面積を吟味する
アクセントクロスは部屋に新しいイメージを生み出す存在です。まずは室内をじっくりと見まわして、アクセントクロスが映える壁面を探しましょう。定番の貼り位置は、ドアを開けて部屋に入った時に、目につきやすい位置にある壁面です。例えばリビングならソファーの背側、もしくはテレビの設置面に貼るテクニックもあります。トイレの場合はドアや窓が無い壁面を選ぶと美しく映えます。アクセントクロスの分量は部屋全体の壁量の20~30%程度で押えておくとバランスよく決まります。つまり4面の壁の中のだいたい一面程度。これを超えるとバランスが崩れて全体がくどくなってしまうことがありますので注意しましょう。分量のイメージがわかりにくい場合は、部屋の内部の様子を写真に撮って見直してみると客観的にバランスを見ることができます。
■アクセントクロスはインテリアの主役になる、失敗しないコツ
アクセントクロスを取り入れる際に注意したいのが、カーテンや家具、ドアや床とのバランスです。まずは床の色とのバランスを見ましょう。床は黄色味がかった茶色で、壁は赤味がかった茶色といったように微妙に異なる色が接すると、あまり美しくありません。思い切って反対色にする、茶色を使うならオレンジ系、黄色系など系統を揃えるなどして壁と床のカラーバランスを整えましょう。またアクセントクロスの壁面に家具を置く場合は、家具の色とのバランスを見ることも大切です。カーテンやクッションなどもアクセントクロスとコーディネートすると、さらにおしゃれな雰囲気になります。壁紙の色とカーテンをあわせたり、逆に反対色を使ったり、部屋のバランスを整えることでアクセントクロスの存在が活きてきます。
■リビングのアクセントクロスの例、大きな空間はシックに決めて
リビングは家族が集まる共有空間であり、家の中でも比較的大きな部屋です。アクセントクロスはあまり派手過ぎず、シックなタイプを選んでおくと、家族全員が落ち着く居心地のいい空間になります。またリビングは色数が多い部屋ですので、小物や家具のテイストをできるだけ絞るようにするとインテリアの完成度が高まります。
■寝室のアクセントクロスの例、優しく落ち着いた色柄を選んで
寝室はぐっすり眠れる癒しの空間であることが肝心ですので、アクセントクロスを選ぶ際も目に優しく落ち着いた色柄を選ぶといいでしょう。寝具のカバー類と色柄をコーディネートすると、まとまりのある部屋になります。また寝ている間に派手なアクセントクロスが視界に入ると目に強すぎて落ち着かなくなることがあります。寝室での定番の位置は、ベッドヘット側の壁面です。空間のバランスが取りやすくなるだけでなく、目に入りにくいので落ち着いて眠ることができるようになります。
■トイレのアクセントクロスの例、目いっぱい派手に楽しんで
トイレはリビングや寝室と違って居室ではなく、閉じられた空間ですので思い切り派手で楽しいアクセントクロスを使っても大丈夫です。トイレは消臭・防カビ・抗菌・汚れ防止などを選ぶと、さらに快適な空間となります。