ダイニングはいつでも家族みんなが集まる場所。気持ちよくダイニングを囲めるようにしたいものです。その雰囲気作りに大きな役割を果たすのが照明。中でも人気はペンダントライトによる照明です。今回はペンダントライトを取り入れるときに気をつけたいことを考えてみましょう。
■ペンダントライトでインテリアを際立たせる
光は自然と人の気持ちを集めます。ダイニングテーブルの上の光は、家族の気持ちをダイニングに集中させる効果があり、集う雰囲気を作ります。また視覚に入りやすい位置に設置するので部屋のイメージに与える影響も大きくなります。デザインや大きさは多種あるので、部屋のイメージやダイニングテーブルの大きさに合わせて選んでいきましょう。
■光の出方に注目を
選ぶときにはオンとオフの状態を確認して、光の見え方も確認するといいでしょう。ペンダントは、デザインや素材によって光の出方も変わってきます。光を透過しないシェードは光が卓上に集中し、反対に光が透過するタイプのシェードは全体に明るく柔らかな雰囲気になります。光をどのように使いたいのか目的や効果も考慮して選ぶといいですよ。
■ペンダントライトはテーブルの中心に
「ペンダントライトはテーブルの中心に」が鉄則です。テーブルとペンダントの位置がずれると、見栄えも悪いばかりか、テーブル全体に光が行き届かない、ペンダントがじゃまになるといった弊害が出てきます。ですから、ホームパーティーや模様替えなどでテーブル位置を大幅に変えることが多い場合にはペンダントによる照明はおすすめできません。ペンダントを使った照明をする場合、配線計画の段階ならば、ダイニングテーブルのレイアウトを決めた上、テーブルの中心にくるように配線しましょう。
■ダクトレールは横移動が得意
テーブルを長手方向に大きさを変える、位置をずらすというシチュエーションが多いのであればダクトレールで対応するというテクニックもあります。ダクトレールは、レールに沿って照明の位置を変えることができるので、テーブルに合わせて位置の変更もしやすいでしょう。また小さなペンダントを複数吊るすときにも、自由に位置が設定できるので便利です。ダクトレールは天井にあらかじめ設置する場合もありますが、引っ掛けシーリングに後付けで設置することもできますから、ペンダントの位置で悩んでる方はダクトレールを設置してみてはいかがでしょうか。
■本当にペンダントライトが最適?他のアイテムとも検討を
ペンダントは天井につけるシーリングライトとは違って、かなり下に下げて設置するものですから、普段の生活に支障がないかも考えてみましょう。「せっかくペンダントを選んだのに、使いにくかった…」ということのないように、いくつかのポイントを挙げてみました。その空間での過ごし方を検討してペンダントによる照明でいいのかどうかチェックして下さい。
[検討ポイント1:頭がぶつからない?]
ペンダントはテーブルの上60~80㎝程度まで下げて使うことがほとんどです。食事以外の作業をテーブルの上で行うことがあるときはペンダントがじゃまにならないかチェックしましょう。例えば、お菓子作りなど立ち姿勢での作業や、花を活けるなど長いものを扱う作業では、ペンダントがぶつかり、じゃまになるといったことも出てきます。
[検討ポイント2:ダイニングは子供の遊び場ではない?]
小さな子供にとって、目の前にぶらぶらしているアイテムは気になるものです。ちょっと目を離した隙にペンダントを引っ張り、器具が落下することも考えられます。特にハロゲン電球を使っている照明器具は、器具自体が高温になることがありますから要注意です。またボールを投げたりおもちゃを飛ばしてペンダントにぶつかるということも起こるかもしれません。
[検討ポイント3:ゆらゆらしない?]
重量の軽いペンダントの場合、風で揺れることがあります。空調機の風によっても揺れて気になることがありますから、空調機の吹き出しがあたらないかどうかもチェックしましょう。