結婚してお子さんが生まれ、お子さんが大きくなってきたので、「もっと広い家に引っ越したい」と新築住宅を考える方は多いと思います。では、家族が暮らしやすい家とはどんな住まいなのでしょうか?家族が幸せに暮らすための家を建てるには、いくつかのチェックポイントがあります。そこで、今回は「家族が幸せに暮らせる家」に必要な3つのポイントをご紹介します。
- 家づくりにとっての「デザイン」とは?
家づくりにおいて「デザイン」と聞くと、家の外観・内観を問わず「見た目」に関することを思い浮かべる人が多いかもしれません。しかし「デザイン」の本来の意味は「設計」を指します。住宅デザインにおいても重要なのは、単なる見た目だけではなく、機能や実用面がしっかり考えられた設計を行うこと。どれだけ美しく、かっこいい家でも家族にとって使いにくい・暮らしにくい家であったら嫌ですよね?家の設計はまず家が使いやすく、暮らしやすい設計が大切です。
- 家族が暮らしやすい家を選ぶ3つのポイント
◎家事動線
奥さまにとって使いやすい間取りは、暮らしやすい家づくりのポイントの1
つ。料理・洗濯・掃除など、家事の多くを奥様が担いますが、毎日のことなので本当に大変です。そこで、少しでも家事をしやすい住まいを選びたいものです。そんな毎日の家事をする上でとても大切なのが「家事動線」です。家事動線とは、家事をする時に人が移動する経路のこと。この家事動線が非効率な設計になっていると、移動するだけで疲れてしまい、家事が余計に大変になってしまいます。キッチンから、家族みんなが集まるリビング、洗濯室、洗面室、子供部屋、階段など移動しやすい・効率的な家事動線が理想の住まいです。新しく家を建てる場合は、この家事動線について希望をしっかり伝えておくことが必要です。
◎収納
住まいを選ぶ際のポイントとして多くの人が挙げるのが「収納」です。しかし、単に収納が多いだけが「暮らしやすい家」ではありません。ライフスタイルに合わせて、使いやすい場所に収納が設置されているデザインこそ、「暮らしやすい家」の条件とも言えます。どんなところに収納があると便利なのでしょうか。
◆玄関・シューズクローク:子育て世代にとって、意外と重要なのが玄関の収納・シューズクロークです。玄関の収納といえば、真っ先に下駄箱・シューズボックスが思い浮かぶでしょう。一方で子供が小さいうちは、色々と玄関に置くものが多いはず。ベビーカー、三輪車、サッカーボールなど子供が外で遊ぶための道具などです。こうした外で使うものの多くはサイズが大きく、使うたびに家の中から運びだそうとすると不便です。また外で使ったものを、そのまま室内に持ち込むと、家の中が汚れてしまいます。玄関・シューズクロークが広く、赤ちゃんを抱っこしたままでも必要なものを取り出しやすい設計になっていると便利で、しかも家の中をきれいに保つことができて、とても快適です。
◆キッチン・水廻り:日々の暮らしのなかで、どうしても散らかりやすいのがキッチンや洗面所・トイレなどの水廻り。キッチンは食品、調味料、食器など置くものがたくさんあります。それを整理しようと思っても、ただ収納に入れているだけでは、いざという時どこに何があるか分かりづらく不便でしょう。そこでキッチンの収納はどこに何があるか一目で分かることが重要なポイント。たとえばキッチンの横にパントリーがあると便利です。また洗面所やトイレなども収納棚をいくつも置いていると、スペースがとても狭く感じます。限られた空間を効果的に使うためには、たとえば「ニッチ」で収納を確保しておくと、見た目にもスッキリ整理整頓されているように感じます。何がどこにあるか一目で分かり必要なものを必要な時に取り出しやすいでしょう。
◆リビング・子供部屋:家族が長時間くつろぐリビングや、子供部屋の収納もチェックしておきたいですね。特に小さい子供がランドセルを置きっ放しにしたり・・・そこでリビングや子供部屋の収納スペースを確保しておくと、子供達に片付の習慣も身につくでしょう。最も長く過ごす場所がすっきり整理されているからこそ快適な暮らしを送ることができます。
- 家族とのつながりを感じる空間
家事をこなしている間も、子供が視界に入っていること。それがお母さんにとっての安心を生みます。子供達にとっても、お母さんがどこにいるかすぐに分かることで安心して家の中での生活を楽しむことができるでしょう。対面キッチンにすると料理をつくりながらリビングにいる子供達の様子を見ることができて便利です。