COLUMN聞けばためになるお家の話


建物以外にかかる費用を総チェック


家づくりには、土地や建物価格以外にかかる費用は意外に多いもの。消費税はもちろん、印紙税、登記の際にかかる登録免許税、固定資産税、司法書士へ支払う登記手数料、保証会社などを利用する場合にかかるローン保証料、火災保険など、様々なものがあります。この他にも家具、電化製品や引越しにかかる費用なども意外と大きな出費になります。家づくりをスタートする前に、必要な費用の内訳をしっかり把握して、予算オーバーを防ぎましょう。

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■付帯工事費について知ろう

家づくりでは、建物本体の工事以外にも、いくつかの工事が発生します。解体工事、造成工事、基礎補強工事を行う場合は、それらの費用が追加で必要になります。また、家具とインテリアに関しては、基本的に必要な費用だと考えておきましょう。

〇解体工事関連費用:建替えの場合に必要になります。今まで住んでいた家を解体するための費用です。足場を組んで建物を解体する工事や周囲にホコリや音などの迷惑をかけないためのシート、養生費などがかかります。

造成工事費用:敷地に高低差がある場合には擁壁をつくるための費用や整地をするための費用が発生します。

〇基礎補強工事関連費用:地盤が軟弱な場合などに必要になります。地盤調査を行った後、必要と判断された補強工事を行います。地盤の状態により、地表面にセメント系の材料を混ぜ合わせて固める地盤改良工事や、固い地盤に達するまで深く杭を打つ工事などを行います。

インテリア・電設工事関連費用:新居用の家具などの費用が必要になります。家具や電化製品は前の家で使っていたものを引き続き使うこともできますが新調するケースが多いようです。

〇エクステリア工事関連費用:外構や庭をつくるための費用です。外構は、門扉やフェンス、ガレージなどの工事費用が、庭は造園工事費用がかかります。

 

■諸経費について知ろう

家づくりの際は、各種税金やローン関連費用、火災保険料などの支払いが発生します。これらを諸経費と呼び、用意しておく必要があります。

登録免許税:家づくりにあたり、法務局に対して「登記」の申請を行います。建替えの場合、今まで住んでいた家を取り壊すことになりますが、取り壊しから1ヶ月以内に建物の“滅失登記”を行います。新しい家が完成したら、1ヶ月以内にどのような建物であるかを示す“表示登記”を行い、誰が所有者かを示す“所有権保存登記”を行います。また、住宅ローンを借りた場合は“抵当権設定登記”を行い、返済し終えれば“抹消登記”をします。これらの登記をする際にかかる税金が登録免許税です。

〇印紙税:家づくりにあたり、建築を依頼した会社とは“建築工事請負契約書”を、また住宅ローンを借りる場合は銀行などと“金銭消費貸借契約書”を結びます。これらの契約書を作成する場合に「印紙税」が課せられ、契約書に収入印紙を貼り、印かんで消印することで納付します。

〇不動産取得税:家を新築するなど、不動産を取得したときに課税されるのが「不動産取得税」です。不動産の価格に一定の税率をかけて計算します。

〇住宅ローン手続き費用:住宅ローンを組む際には、様々な諸経費が必要になります。各金融機関により必要なものとそうではないものがありますので、詳しくは各機関に確認しましょう。

〇事務取扱手数料:ローンを受ける金融機関に支払う事務手続きの手数料。

◆保証料、保証事務取扱手数料:ローン返済不可能となった場合に備えて連帯保証人の代わりに保証会社に保証を依頼するため支払う費用。またその事務手続きの手数料。

◆団体信用生命保険料:万一、返済の途中で加入者が死亡又は高度障害状態になった場合に保険料で住宅ローンの残額が返済される保険の保険料。

◆抵当権設定登録免許税:「登録免許税」のこと。

◆印紙税

◆司法書士報酬:住宅ローンを利用して住宅や土地に抵当権を設定する場合、法務局への登記申請を司法書士に依頼するときに支払う報酬。

◆火災保険費用:火災保険についてはローンを借りた場合多くの金融機関で加入が義務化されています。

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