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宅配ボックスを導入するメリット・デメリット


この数十年で日本の宅配サービスは社会のニーズにあわせて飛躍的な進化を遂げました。大手ネットショッピングサイトでは、購入した当日に宅配サービスで届けられるサービスが話題になりましたが、その反面、受託していた大手運送会社の宅配スタッフの負荷が社会問題となっています。また、宅配便が来た時に電話中だったりして受け取れなかったり、高齢者の住宅ではTVの音でインターホンのチャイムが聞こえず受け取れなかったというケースもよくあります。そこで今回は戸建て住宅の宅配ボックス事情についてご紹介します。

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■戸建て住宅用宅配ボックスとは

宅配ボックスとは、簡単に言うと「無人で宅配便を受け取る」ことが可能なボックスのことを言います。宅配ボックスの形状はいくつかあり、設置場所は門塀に埋め込んだり、玄関の脇に据え置きにしたり、玄関ポストと並べて設置したり、住宅の外壁に埋め込んだりできる断熱仕様のものもあります。荷物の取り出し方は、宅配ボックスの仕様にもよりますが後ろから取り出すことができるスペースの確保が可能であれば、前入れ・後ろ出しの「後ろ出しタイプ」仕様の宅配ボックスを選べますし、設置スペースが限られているのであれば、前入れ・前出しの「前出し」タイプ仕様のボックスをオススメします。荷物の受け取り方は、まず、空の宅配ボックスを業者が開け、荷物を入れてから扉内側の施錠レバーを下げて扉を閉めることによってボックスは「使用中」の表示がつくようになっています。またシャチハタを内部に取り付けることで宅配業者が受け取り票にハンコを押せるようにもなっており、伝票差し込み口に受け取り票を差し込んで捺印ボタンを押せばシャチハタが押されるのでここで配達完了です。取り出しは専用キーでシリンダー錠を回せば簡単に扉が開いて荷物が受け取れます。そして荷物を取り出して扉を閉めると、「空いています」表示が出ます。 

■宅配ボックスのメリット・デメリット

  • 宅配ボックスのメリット

◇不在時でも、時間指定なしや、再配達の依頼なしで受け取れる

なんといっても、宅配ボックスは「不在中でも宅配便を受け取れる」のが最大のメリットです。荷物がいつ来るかな、来るまで外出できないという経験をお持ちの方や、帰宅時間が遅くなりタッチの差で受け取れず、再配達をお願いしたりした事がある方もいらっしゃるかと思います。この宅配ボックスを導入すれば、そうした宅配便の受け取り時のわずらわしさが軽減されます。

◇用途に合わせて設置スタイルやサイズを選べる

宅配ボックスのサイズや設置方法はいくつかありますので、ご家族ごとの宅配サービス事情や頻度にあわせた計画が可能です。大きなサイズの宅配ボックスですと、20kgまでの重さで「50㎝X36㎝X29㎝」までの大きさのダンボールが入るものもあったり、門まわりに2本のポールに挟んで設置するタイプなどでは上下にダブル設置もできたりします。住宅の外壁に埋め込むタイプの宅配ポストもあり、室内からボックスの操作ができるタイプもありますのでご家庭の事情にあわせて設置してみるのも良いです。

  • 宅配ボックスのデメリット

◇宅配ボックスで受け取れるサイズや個数に制限がある

宅配業者が扉を開閉するごとにロックがかかるシステムになっているので宅配ボックスで受け取れる宅配便は、1ボックスにつき1個まで。宅配スタッフによるシャチハタの押印も、1開閉につき1回しかできません。また宅配ボックスのサイズや入る個数に制限があるため、大型の宅配便がたくさん届くような宅配便の多いご家庭では、1ボックスでは足りないという可能性もあります。大きな物、例えば水を定期的に購入しているという場合は注意が必要です。

◇宅配ボックスで受け取れないものもある

宅配ボックスには残念ながら冷蔵機能はありません。そのため、冷蔵便や冷凍便の配達物は保冷がきかないので使用をオススメできません。

◇サイズによっては設置場所の十分な確保が必要

宅配ボックスは保管しておくボックスのサイズと扉開閉分の動線スペース確保が必要です。せっかく設置したのに取り出しにくい・・・という事のないように。

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