キッチンの前にカウンターがついている家はよく見かけますよね。キッチンで作った料理を置いておいたり、キッチンカウンターで簡単な食事をしたりなど、キッチンカウンターがあることで生活の幅は広がるので、キッチンカウンターをつけたいという方も多いのではないのでしょうか。ただ実際にキッチンカウンターを作ったけれども、意外と使い勝手が悪かったという声も耳にします。ではどのようにキッチンカウンターを作ることで有効活用できるのでしょうか。今回はキッチンカウンターを作る時に押さえておきたいポイントについてご紹介します。
■キッチンカウンター
一般的なI型キッチンですがキッチンの前には段差があるのが一般的ですがカウンターのような物は、腰壁の上に笠木というものが取り付いています。幅は家にもよりますが、大体15㎝程度です。キッチンカウンターを作る場合このカウンターを伸ばしていくケースが一番多くなります。ではどうしてキッチンカウンターは人気なのでしょうか。一番の理由は作った料理や食事後のお皿を置くためにカウンターを使いたいという理由です。お皿を置くためには笠木の幅15㎝では足りません。そこでキッチンカウンターを広くして「お皿を余裕をもって置けるようにしたい」という事になります。確かにダイニングテーブルに料理を持って行く際にキッチンをグルっと回るしかないのと、キッチンカウンターに一度お皿を置ける場合では、キッチンカウンターがある方が食事の時はかなり便利です。キッチンカウンターのメインの用途は料理を置くためという場合、カウンターの幅は30㎝くらいにする方が多いです。30㎝だと料理の入ったお皿など物を置く以外の使い道はほとんどありません(飾り棚にも使えますが…)。
30㎝という幅では、食事をしたり、勉強をしたりという用途には向いていないのでご注意を。
■キッチンカウンターで食事をする?
キッチンカウンターというとカウンターの前に座って朝ごはんなどをサッと食べるために使いたいという方もいると思います。では実際にキッチンカウンターで食事をする方はどれくらいいるのでしょうか?実はキッチンカウンターで食事をされるという方は意外と多くいません。大きな理由は2つです。まず食事をする場合はどのくらいの奥行きが必要になってくるでしょうか。本格的な食事はしないとしてもお皿やコップを並べることを考えると、少なくとも40㎝くらいの奥行きは欲しくなります。では40㎝のキッチンカウンターがあるとどうなるのでしょうか。かなり出っ張った感じが出てしまいます。しかも椅子に座るスペースも必要になるので、意外と場所が必要になってきます。それならダイニングテーブルを置いた方が良いという事になります。2つ目の理由がキッチンカウンターの高さです。キッチンの笠木を利用したカウンターの場合高すぎてバーなどで使われるカウンターチェアが必要になってきます。となるとそこまでしてカウンターで食事をする必要もほとんど無いのでわざわざカウンターで食事をしなくてもいいかという声が多くなってしまうのです。本当にキッチン前に座る必要があるのか。キッチンカウンターで失敗しないためにはこの部分がポイントになってきます。
■それでもキッチンカウンターで食事をするなら
キッチンカウンターを作る場合、笠木を伸ばさずに別にカウンターを作るという方法もあります。この場合のメリットはカウンターを自由な高さに設定できるので、70㎝前後に設定しておけばダイニングチェアが使えます。このようなカウンターを作るケースとしてダイニングテーブルは置かずにLDKを広々と使うという方が多いというのが特徴です。食事はソファのそばに置いてある広めのローテーブルで済まし朝食などを簡単に食べるといった場合にキッチンカウンターをダイニングテーブル代わりに使うという感じです。この場合、ダイニングテーブルがないのでLDKは本当にゆったりします。どちらかというと、ダイニングスペースをあまり必要としないご家庭に多いキッチンカウンターの取り付け方法と言えそうです。ちなみに、カウンターの奥行きをどんどん伸ばしていくと、重さを支えるためにカウンターの脚が必要となります。