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住宅用太陽光発電を一戸建てに設置したら得するのか?


近年、自然災害や記録的豪雨によって停電することも珍しくなくなりましたよね。このような災害をきっかけに、一戸建て住宅に太陽光発電の導入を、検討している方が増えています。しかし、太陽光発電の売電単価は年々低下し、導入まで至っていないケースが多くあります。確かに売電価格は安くなっていますが、それでも太陽光発電を導入するメリットはたくさんあります。今回は、一戸建て住宅に太陽光発電を設置したら、得するのか?についてお伝えします。

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■太陽光発電とは

太陽光発電とは、太陽光で発電するシステムの総称です。システムには太陽光パネルの他に、パネルで発電した電力を家庭で使えるものに変換するパワーコンディショナーなどが含まれます。太陽光発電は、システム出力の性能によって住宅用太陽光発電と産業用太陽光発電の2種類に分けられており、住宅の屋根に設置するのは出力10KW未満の住宅用太陽光発電になります。

 ■住宅用太陽光発電のメリットと活用方法

住宅用太陽光発電の主なメリットは売電・節電・非常用電源の3点です。住宅用太陽光発電はサイドビジネスとして収入を得る手段だけでなく家計や生活基盤を支えるシステムとしても役立ちます。

  • 売買して収入を得る

住宅用太陽光発電を設置する主なメリットは、売買収入を得られることです。売買収入は発電量次第なので、パネルメーカーや設置状況、設置枚数、日射量、日照時間によって変わります。売電とは、太陽光を受けた太陽光パネルが発電・パワーコンディショナーで変換した電気を大手電力会社へ売る(買い取ってもらう)仕組みを指します。このように売電できるのはFIT制度(固定価格買取制度)という強みがあるからです。FIT制度とは、太陽光発電で発電した電気を「固定価格」「一定期間」大手電力会社が買取業務を課す制度のこと。例えば住宅用太陽光発電を2020年に導入した場合、2020年から10年間は政府が決めた売電価格で大手電力会社に買取りしてもらえます。また、住宅用太陽光発電(出力10KW未満)の場合は、家庭で使用した電気のみ売電できるルールです。このFIT制度のおかげで、10年間は安定した価格で発電した電力を買い取ってもらえるので売電収入を見込むことができるのです。

  • 節約して家計を助ける

住宅用太陽光発電で発電した電気は自宅で使用している家電製品や電気自動車の充電などに使用することができます。ここで注意してほしいのは、住宅用太陽光発電の場合、発電した電気全てを電力会社に売って利益にすることが、不可能だということ。なぜなら、住宅用太陽光発電の場合は余剰売電が適応されるからです。全量売電することはできないので「利益につながらない」と思ってしまう方もいるかもしれませんが、発電した電気を自宅で使用することで節電できるので、結果的に電気代の節約になり浮いたお金が利益になります。さらに蓄電池と併用すれば、日中に発電した電気を蓄電池で蓄えておき、夜間に消費することでより節電効果を伸ばせます。光熱費が家計を圧迫している方は住宅用太陽光発電の設置を検討してみてはいかがでしょうか。

  • 災害への備え

2011年の東日本大震災や2019年の台風被害などでは、一週間以上も停電や断水などでライフラインが使えませんでした。これからも何が起こるかわかりません。そこで太陽光発電は災害への備えとしても力を発揮します。住宅用太陽光発電があればご自宅の周りが停電していたとしても太陽光発電自体が故障していなければ、普段と変わらず住宅内へ電気を供給できます。また災害時には混乱に乗じた犯罪(家財道具の盗難など)もあるため、太陽光発電の電気で自宅に照明を付けたり防犯装置を起動させたりできるだけでも助かります。太陽光発電設備のパワーコンディショナーには停電時に起動する自立運転機能がついているので災害が発生すると自動的に売電をストップし、自宅へ送電(専用のコンセントから使用)するようになっています。太陽光発電や蓄電池には複雑な操作をしなくても、非常的に使用できるのも大きなメリットです。

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