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透明ガラスと型ガラスを効果的に使って快適にする方法


家づくりを始められたばかりの方は「透明ガラス」と「型ガラス」と言われてもピンと来ない方もいらっしゃるかも知れませんが、この「透明ガラス」と「型ガラス」というのを意識してみるのと意識しないのでは家の質はかなり違ってきます。「外から家の中がよく見えてしまって困る」といった後悔や「視線が空に抜けて家が広く見える」といった窓をより活かした使い方まで、ガラスを「透明ガラス」にするか「型ガラス」にするかでかなり変わってきます。今回は「透明ガラス」と「型ガラス」の特徴と使い方についてお伝えします。

 ■透明ガラスと型ガラスの違いとは

家の窓を決める時、窓の種類だけでなくガラスの種類も決めることになります。窓一つ一つ「透明ガラス」にするか「型ガラス」にするかを選ぶことになります。それではまず、透明ガラスと型ガラスはどういう物なのでしょうか。透明ガラスはその名の通り透明のガラスで外がよく見えるガラスのことを、型ガラスとはガラスの表面が凸凹していて外側が見えにくくなっているガラスのことを言います。よく間違いやすいですが、厳密には型ガラスとスリガラスは別のもので、窓には型ガラスを使うのが一般的です。基本的には外が見たい場所は透明ガラス、外から見られたくない窓は型ガラスというように使い分けることになります。このような透明ガラスと型ガラスですが、実際にはどのように使い分ければ効果的なのでしょうか。

 ■透明ガラス

透明ガラスを使うケースとしては、庭が見える窓や眺めの良い場所は透明ガラスにすることがほとんどです。家の中から外を見たい場所に透明ガラスを使うという訳です。実際透明ガラスの効果は高く、視線が抜ける場所として、外からの視線を外したり目隠しをした場所が挙げられます。視線が外れていれば、透明ガラスにしても周りを気にする必要がありません。例えば、坪庭を作った場合も坪庭が見えるように透明ガラスにしますが、外からも丸見えなのは落ち着かないので目隠しを作って外からは見えないようにすることで、透明ガラスの良さがより活きてくるようになります。このように透明ガラスを効果的に使うには、外から中がどれだけ見えにくいようになっているかがポイントになってきます。その他の一例として、型ガラスが基本の水まわりでも透明ガラスを使うこともあります。2階に水まわりがあったり、1階でも確実に視界が抜けるケースであれば高窓にして透明ガラスにすることもできます。視界が外に抜けることで水まわりが広く見える効果と、明るい水回りにすることができます。一方、透明ガラスの注意点を見てみると、道路など外から見える場所に透明ガラスを使うとカーテンやブラインドなど、家の中が丸見えにならないようにする必要が出てきます。外からよく見えるのに透明ガラスを沢山使ってしまうと、カーテンを沢山付けなければいけなくなるのでカーテンの予算がふくれあがってしまうので注意が必要ですし場合によってはカーテンを閉めっぱなしで開けることが無いなんてことも。その他に意外とよく見かける失敗として、目隠し塀などを作って夜もカーテンを閉めずに外を眺められるプライベートな庭やスペースにしたとしても、透明ガラスのすぐそばに照明があると窓ガラスに照明が反射して外がほとんど見えないという残念なケースをよく見かけます。透明ガラスを使うときはガラスに照明が映り込まないようにするのが基本となるので、照明計画を考えておきましょう。

 ■型ガラス

型ガラスを使うケースとしては、基本的に丸見えだと困る場所やすぐ近くにお隣の窓がある場合は型ガラスを使うことになります。水まわりや景色を期待しない窓は型ガラスにするというのが基本的な使い方になります。このように型ガラスを使うことで、透明ガラスに比べて家の中が格段に見えにくくなるので、型ガラスはプライバシーを重視する時に重宝するガラスと言えます。では型ガラスのデメリットを見てみると、型ガラスを多く使った家は狭く見えてしまうということが挙げられます。外から家の中が見えにくい反面、家の中の視線も外に抜けないので、家の中が狭く見えてしまいます。また型ガラスだからといっても外から全く見えない訳ではなく、夜に部屋の明かりを付けると型ガラスにシルエットが浮かんでしまうこともあります。特に水まわりは型ガラスにしたからと安心と思っていても、明かりを付けたらシルエットが見えていたなんてことも・・・。型ガラスだからプライバシーが万全という訳ではなく、近隣環境に合わせた窓の配置が必要になります。

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