プライバシーの確保ばかりではなく、部屋の雰囲気を決めるカーテンのデザインや素材。新築での家づくりでは、カーテンにもとことんこだわってみましょう。今回はカーテンについてお伝えします。
■カーテンは部屋の雰囲気を決めるもの
建物の室内の空間の中では、色や形が目立つものにまず目が向けられます。視線が集中するところ、面積の大きい視線が集まる焦点の演出が、部屋の空間のセンスを決めます。家具やカーテン選びには統一感を持たせ、部屋全体のイメージに合う、バランスの取れた素材や、色彩計画を立てることがポイントです。
■カーテンを選ぶ前に考えておくと良いこと
カーテン1枚で、部屋の印象はがらりと変わります。部屋のイメージを大きく左右するカーテン。カタログで見て選ぶ前に、家族で決めておくと良いことは・・・
- 各部屋のコンセプトはどうするのか?
壁紙や照明器具、カーテン選びなどのインテリアを選ぶ打ち合わせには、一つ一つ選んでいくため時間がかかります。統一感を持たせるためには、家づくりの最初の段階で、各部屋のコンセプトを、しっかり決めておくことがポイントです。まず打ち合せ前に家族の住まいの要望をしっかりと確認しておくことが大切です。
- デザイン性と機能性のどちらを重視するか?
コンセプトが決まってからそれに合わせたインテリアのカーテンを選んでいきます。ドレープのたくさん入った装飾性の高いものにするのか?防音性や耐火性が高い素材のものにするか?それぞれのテーマ、部屋ごとのコンセプトに合ったカーテンを選んでいきましょう。お子様が小さい時期にはカーテンは、かくれんぼをして遊ぶ格好の場所ですが、ドレープの多い高価で重厚なカーテンを取り付け、タッセルのついたカーテンホルダーなどを取り付けてしまうと危険です。またペットをお部屋で飼われている方も安全に配慮したカーテンや金物を選びましょう。
- 家族の好みを再確認する
選ぶカーテンのデザインや種類によって、部屋の印象は大きく変わります。個人で使用する部屋はその部屋を使用する本人の好みに合わせたものを選び、ライフスタイルの変化により、カーテンをその都度変えていくことを、おすすめします。カーテンを変えるだけで、部屋の雰囲気を一気に変えることが出来ます。
■部屋別におすすめのカーテンカラーとは?
色が人の心に与える影響は大きいもの。各部屋の使い方に合わせた色柄を選べば、求める条件に対して十分な機能を果たしてくれます。部屋の雰囲気を左右するカーテンの色選びはどのようにして決めればよいのでしょうか。
- リビング、ダイニング、キッチン
リビング、ダイニング、キッチンは、朝起きてから夜寝るまでに長い時間過ごす場所です。光が感じられる明るい色、心と体に元気を促す暖色系の色を選ぶと部屋全体が明るいイメージとなり快適に過ごすことができるでしょう。
- 寝室
寝室では、ゆっくり就寝できるように配慮が必要です。リラックスできる緑やベージュ系の色を選んで、視覚的に優しい色合いを選ぶと落ち着いた空間の演出が出来ます。また、観葉植物を置いたり、やわらかな色合いの間接照明を取り入れることで、眠りに入る前の安らぎ空間を演出したいものです。
- 書斎や勉強部屋
ここぞという時に、集中力を高める作用があるといわれるブルー系の色は、書斎や勉強部屋のカーテンとして使用すると効果があります。ブルー系は涼しげな印象が強いので、取り入れ方により、室内全体が、寒々とした印象になりがちです。そういった際には、壁紙全体にブルー系を取り入れるのではなく、一部にブルー系の壁紙を貼り、それに合わせたカーテンを合わせると組み合わせにバリエーションが広がります。
- 和室
和風の室内の演出には、木や畳、真壁といった自然素材の色の良さを損なわないアースカラーの素材や色のカーテンを用いると良いでしょう。和室にカーテン?と感じる方もいるかと思いますが、遮光性のあるカーテンで畳の日焼けを防ぎ、冬には保温効果も高まります。