トイレには「タンクレストイレ」と「タンク付きトイレ」がありますが、どちらの方が良いのでしょうか?タンクレストイレとは、トイレの後ろに水を貯めるタンクのないトイレのことです。一方、タンク付きトイレとはトイレの後ろに水を貯めるタンクがあるトイレで少し前まではトイレというとタンク付きトイレをイメージすることも多く、代表的なトイレの形といえます。実際にこの2つのトイレでは、どちらの方が使いやすいのでしょうか?今回はトイレについてお伝えします。
■デザイン性
タンクレストイレ、タンク付きトイレのどちらの方が見た目が良いかといえば、タンクレストイレの方がデザイン性が勝っていることがほとんどです。タンクが無い分だけスマートに見え、その結果見た目の良いトイレになりやすいです。その一方でタンク付きトイレのデザインはダメかというとそういう訳ではありません。特に最近はタンク付きトイレの見た目もスタイリッシュな物が増えており、ひと昔前のタンク付きトイレのことを思うとデザイン性は良くなりました。タンクの見た目の重たさというのもかなり解消されてきています。ただ、タンクレストイレと比べるとタンクの分だけどうしても重く見えてしまいます。そのため、デザイン性やスッキリしたトイレを希望するならタンクレストイレにするのがいいです。
■コスト
タンクレストイレとタンク付きトイレでは、基本的にタンクレストイレの方がコストが高くなります。その理由としては、タンクレストイレの方がグレードの高い商品が多く、その分コストが掛かってくるというのが1つ。もう1つは、タンクレストイレには手洗いもセットで必要になるということです。タンク付きトイレであれば手を洗うときにタンクに入る水を使う事ができますが、タンクレストイレの場合は別に手洗いを用意する必要が出てきます。その結果、タンクレストイレとタンク付きトイレを比べると、タンクレストイレの方がコストが掛かるようになります。ただ、トイレのコストはタンクレスだから高くなるという訳ではなくトイレにどんな機能があるかで決まってきます。節水機能であったり、掃除がしやすく汚れが付きにくい仕様など、そのトイレの付加価値で価格は決まってきます。例えば、タンクレストイレとほぼ同じ機能がタンク付きトイレにも付いている場合の価格差は小さくなります。また、タンク付きトイレでも手洗いは別に設置する事もありますので価格が変わらない事もあります。トイレの価格を抑えるとすれば、タンク付きトイレになります。
■掃除のしやすさ
トイレという場所柄、やはりできる限り掃除がしやすい方がいいです。タンクレストイレとタンク付きトイレを比べると、掃除のしやすさという点ではタンクレストイレの方が掃除のしやすい商品が揃っています。やはりタンクが無い分掃除する場所も減りますし、またタンク裏など死角も減るので掃除のしやすさはタンクレストイレになります。ただ、掃除のしやすさというのはトイレの作りや機能でかなり違ってくる部分でもあります。例えば、トイレは縁があるとそこに汚れが溜まってしまいますが、縁がなくツルッとしていれば掃除するのも楽です。同じようにトイレの形も凸凹が多ければ多いほど汚れが溜まり、掃除するのに手間が掛かるようになります。また便座の隙間は簡単に掃除できるのか、ウォッシュレット部分も汚れが溜まりやすい場所ですが、ノズルの掃除も簡単なのかといった部分でも掃除のしやすさというのはかなり変わってきます。そのためトイレ掃除の事を考えるならタンクレストイレ、タンク付きトイレという部分よりも掃除のしやすい機能、作りになっているかを確認する事が大事です。
■トイレの使いやすさ
単純にトイレの機能だけ見るとタンク付きトイレの方が使いやすいです。タンクレストイレは電気で水を汲み上げているので停電が大きな弱点となります。電気が無いと普通に使う事ができなくなってしまします。タンクレストイレの後ろのカバーをはずすと手動レバーが付いていて手動で流す事もできますが、水はバケツやホースで便器の中で補充する必要があるなど一手間必要となってきます。その他タンクレストイレはトイレの本体よりも水を流すためのモーターなどが先に劣化する可能性もあります。その点でいうと、災害時もトイレ一つで対応できるタンク付きトイレの方が使い方を選ばないという強みがあります。