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雪国に住む人がやるべき外構工事


雪国に住む人で家の新築と共に外構工事を計画している方は、便利で快適に過ごすためのプランについて検討されていることでしょう。外構はデザインや使い勝手、お手入れなど様々な面から考える必要があります。雪国の場合、特に考えておかなければならないのは、降雪にどう対処するかということです。おしゃれなデザインにすることができても、降雪によってエクステリアが壊れてしまったり、除雪がしづらいといった外構では工事したことを後悔してしまいます。快適な生活を送っていくためにも、雪国の環境にあわせた外構工事が必要です。今回は雪国に住む人がやるべき外構工事についてお伝えします。

 ■雪の量や種類について知っておこう

雪国で外構工事をする場合には、設置するエクステリアが積雪の重みに耐えられるかどうかを考慮に入れておく必要があります。雪の重さはその雪の状態によっても変化するので、降雪量だけで適切なエクステリアを選ぶことはできません。同じ高さの雪でも降り積もったばかりの新雪より、積雪で圧縮されたしまり雪のほうが重く、さらに雪が溶けてからもう一度凍ったざらめ雪のほうが重くなります。そのため、カタログに100㎝の耐積雪荷重と表示されていても、それは新雪の場合でしまり雪では60㎝、ざらめ雪では42㎝などと雪の種類によって変わります。お住まいの地域の平均的な降雪量だけでなく、雪下ろしができるかなどを考慮して外構工事を検討しましょう。

 ■雪国に住む人がやるべき外構工事

  • 積雪タイプのカーポート

雪国の積雪にも耐えられるカーポートを設置すれば、車の雪下ろしが必要なくなり、使いたい時にすぐ車を出すことができます。積雪タイプのカーポートは耐積雪量が100㎝や150㎝、200㎝と表示されており、降雪量によって選ぶことができますが、雪の種類によってはそれ以下になってしまうことを考慮に入れておきましょう。

  • 除雪を考慮に入れた舗装

アプローチや駐車場までの通路など、普段生活で使う部分に関しては、除雪を考慮に入れた舗装をしましょう。砂利や土などの通路の場合、除雪しようとしたときに一緒に取り込んでしまい、砂利や土を散らかしてしまいます。最低でも人が通るところに関してはコンクリートなどの舗装を検討してみましょう。またカーポートを設置する場合は一緒に舗装することをおすすめします。舗装をしておくことで跳ね上がりの汚れ防止などメリットがあります。

  • 剛性の高いフェンスや塀

雪国に限らず境界線にフェンスや塀を立てておけば、隣人とのトラブルを防止することにも繋がります。フェンスや塀で区切られていれば、雪かきをして一時的にためておいた雪が実は敷地を超えてしまっていてトラブルになるといったこともありません。また、ある程度の高さのあるフェンスや塀であれば、積雪したときも境界の目印になり敷地の位置関係を把握しやすいというメリットもあります。ただし、フェンスの設置で気をつけておきたいことは、積雪による破損です。屋根からの落雪もフェンス破損の理由のひとつです。雪によるフェンスの損傷が気になる場合には剛性の高いフェンスかブロック塀の設置を検討しましょう。

  • 除雪道具を収納する物置

除雪道具やスキー用品、園芸道具や車のタイヤを収納しておく物置を設置すれば、必要なものを整理して置いておくことができ、必要なときにすぐに取り出せるという利便性を手に入れることができます。家の中にも収納しておくことができますが、汚れたものなどを家にそのまま持ち込むのには抵抗があるのではないでしょうか。物置があればある程度汚れていたとしても、そのまま収納することもできます。雪国の積雪に対応した物置もあり、地域の積雪量に応じたモデルを選べ、各メーカーでサイズも豊富にあるので、収納したい道具の量や大きさで選ぶようにしましょう。物置を設置する場所は収納する道具を使うときの動線を考えて設置するといいでしょう。ただし、住宅の屋根やカーポートの屋根からの落雪がある場所は避けましょう。

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